近鉄バファローズ猛牛伝説の深層: 追憶の球団

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  • ベースボール・マガジン社 (2014年9月1日発売)
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感想 : 2
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内容どうこう以前に”梨田さんの応援になるなら”と購入
10.19の次の年に生まれた私には、近鉄最後の優勝をけん引してくれた梨田監督には感謝の気持ちしかありません。

しかしながら、やはり当事者の悲痛な思いはファンには計り知れないものがあったようです。
なぜ自分が監督の時に近鉄がなくなるのか。
自分や選手だけでなく、裏方のスタッフまでも思いやる気持ちが見て取れ、涙なしには読めませんでした。

また、本書の主人公が梨田さん本人でないところは彼の人柄が出ていると思いました。
今でも監督としては西本幸雄氏への恩が厚く、選手としては野村克也氏への憧れが強いようです。
自身よりも彼らとのエピソードの方が長いです。

そして「君たちの背番号はみんな近鉄バファローズの永久欠番だ」の名言で知られる選手たちについても語られています。

最近ではスマートな野球選手が増えた印象ですが、バファローズのような男臭くて泥臭いのにロマンチックな球団が失くなってしまったことは残念でなりません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年1月20日
読了日 : 2015年1月20日
本棚登録日 : 2015年1月20日

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