懲役病棟 (小学館文庫 か 46-3)

著者 :
  • 小学館 (2023年6月6日発売)
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後悔病棟、希望病棟と来て、懲役病棟。
名前の通り、前作とはかなり違った作風でしたが、これもこれでとても楽しめました♪

ひょんなことから、女子刑務所の内科医に派遣された香織と、看護師のマリ江。行く前にルミ子と摩周湖から手渡された聴診器で、患者を診察していく。

最初は囚人たちを見下し、ロクでもないやつらしかいないと思っていた香織が、惣菜四百三十円を盗んで懲役二年を科せられた清子や、夫のDVが子供達にまで向いたことで殺害に至った美帆、悪い男にそそのかされ、覚醒剤に何度も手を出したルルたちを診ていくことで変わっていくのが嬉しかった。さすがに香織みたいには思っていないけれど、私も心の隅では見下してしまっているところがある。刑務所事情が分かって勉強にもなった。

〈驚いたメモ_φ(・_・〉
・全国の刑務所は百を超えているのに、女性を受け付けているのは十あまりしかない
・囚人の大半が、盗み(だいたいはスーパーの食べ物など)をし、捕まっている
・いじめは日常茶飯事

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月28日
読了日 : 2023年10月28日
本棚登録日 : 2023年10月22日

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