ニ-チェ全集 (5) (ちくま学芸文庫 ニ 1-5)

  • 筑摩書房 (1994年1月10日発売)
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166年前の1844年10月15日に生まれたフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェはドイツの哲学者。

ニーチェのニの字も知らない現代の私たちですが、唯一否が応でも永遠に記憶せざるを得ないはめになるのは、もしかしたらあのSF映画の名作の誉れ高い『2001年宇宙の旅』で、メイン・タイトル場面と、人猿が武器としての骨に目覚める場面と、そしてラストシーンでスターチャイルドが地球を見降ろす場面で、それぞれ強烈に印象的に鳴り響く曲が、ニーチェの同名の著作からインスピレーションを得て作られたリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』という曲であるからかも知れません。

いや、それとも、わが愛する筒井康隆が『ベトナム観光公社』(1967年)所収の「火星のツァラトゥストラ」でもってして、『ツァラトゥストラはかく語りき』を換骨奪胎したというか、そのエッセンスを根こそぎ摘み出して、火星にぶちまけて創造的に破壊したというかなんというか、あっ、これは初期の傑作です。

私のニーチェとの接触は、例によって小5のときに夢中になった芥川龍之介によって実現しました。・・・また後ほど書けたらいいなと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想・哲学・文明論
感想投稿日 : 2010年10月15日
読了日 : 2010年10月15日
本棚登録日 : 2010年10月15日

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