ミッドナイト・バス (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年8月4日発売)
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本棚登録 : 1047
感想 : 98
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主人公が自分と歳が同じで境遇も似通っていたので、どっぷり感情移入してしまった。

五十歳を目前にしても惑ってばかり、離れた歳の恋人志穂のことも大事に想うばかりに傷つけてしまうも、やっぱり未練がましく思うあたりの心情が分かってしまう。
その辺が歳を重ねても成長できてないんだなあ。しかし最後はどうしても上手いこといって欲しいと願ってしまう。

四十五十は洟垂れ小僧、六十七十働き盛り…という引用されたものがズシンと響く。人間成長の先はまだまだで長いんだ。

最後の
もう一度人生を前に進ませよう。というリイチの想いに勇気を貰えた気がする。犯罪を冒したわけでもないけど、誰でも大なり小なりの挫折はある。再スタートは何歳からでも大丈夫だ、と。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月4日
読了日 : 2023年5月4日
本棚登録日 : 2023年5月1日

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