不思議な魅力の作品。なんといっていいやら。
うまくはないと思うんだよね。むしろ、一文が長くて、ごちゃごちゃしていて悪文のことが多い。
近未来のこの作品だけの用語やらがやまほど出てくるけど、なんともわかりにくくて、置いて行かれちゃう。
きっと、筆者の中ではすっきり整合性をもって首尾一貫した世界と主張をもって書かれているんだろうけど、読み手にきちんと伝えようという気持ちはあんまりないんだろうな。
だもんで、すごく読みにくい。
だけど、引き込まれるんだよねー。
読みたい気持ちでよんでいるのに、悪文がじゃまをするー!
ごちゃごちゃしていて、読み飛ばしたい衝動にかられるー。
それでも、とにかく最後まで読まずにいられないのは、この本のどこかに必ず救いがあるっていう気がするから。
それに早く至りたくて読み続けてしまった。
世界の大問題は誰が解決するのだろう。
そのことを考えると、個人の無力感に虚無的になってしまうけれど、どれだけ文明が進んで、世の中が変わっても、人と人とのかかわりから全ては始まる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説一般
- 感想投稿日 : 2011年11月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年10月24日
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