舞台が黄金町ということで、購入しました。
おそらく時代設定は、違法売春店がまだ営業をしていたころだと思います。当時のノワールなまちの様子を鋭くえぐるように描写していて、読んでいてゾクゾクしました。
また著者の柳美里さんは、幼いころ同地区にほど近い場所に住んでいたらしいです。リアルなまちの描写は実際にまちを五感で感じたところから生まれているのですね。
主人公の少年が内包する心の闇と、黄金町のまち自体が抱える闇、二つの闇を交錯させ、新たに深いダークな世界観を生み出しています。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月26日
- 読了日 : 2012年1月15日
- 本棚登録日 : 2012年1月26日
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