突然現れた謎の女性「愛妾にしてください」
国王「はい」
したたかなやり口とは反対に、控えめな女性エンドーヴァー夫人。
そして全くもって、「バカなのか?」な国王。
彼女はパラストが放った密偵だが、まださらに謎を抱えている。
もう一つの大国タンガも、どこの馬の骨とも知れない国王の養女リィを、皇太子の妃として申し込む。
断る理由なんて一つもないが、しかしどうしても受け入れるわけにはいかない結婚話。
断れば、それはタンガの面子をつぶすことになり、戦争の火蓋が切られることになる。
デルフィニアを守るために、結婚という形の同盟を結んだウォルとリィ。
また、故郷を失ったことによって生きる意味をも失ったシェラ。
村の生き残りのシェラを殺すためにやってきた凄腕の殺し屋と対峙したことで、死ぬというのがどういうことかと知り、却って生き続けること願うようになる。
リィのえらいところは、大変そうでも自分でなんとかできそうなことは黙って見守り、本当に大変なことにはすっと手を貸すところ。
子育ての極意ですな。
シェラはきっとリィの元でまっすぐ自分を見つめることになるでしょう。
本人たちの気持ちはともかく、世界中が注目するウォルとリィの結婚式の最中、タンガが国境を越え宣戦布告が届けられる。
当然式なんぞほっぽり出して戦場に向かう二人。
本当、いいコンビだわ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年8月19日
- 読了日 : 2018年8月19日
- 本棚登録日 : 2018年8月19日
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