完全無敵の要塞の中でダニエルを養育し、クーア財閥としての権力を行使する誘拐犯であるクーア財閥の重役たち。
息子を救出するためにケリーとジャスミンがとった行動は、映画会社を動かし、政府経由で連邦宇宙軍を動かし、海賊たちをも動員したものだった。
そうしなければならないほどの焦燥感に襲われていたことはわかる。
そうできるだけの権力も人脈も持っていることは知っている。
でも、目的が正しければ手段は違法でも非人道的でも許されるの?
『デルフィニア戦記』も、最後は違法な手段で敵を殲滅したけれど、今回もそうなんだもんなあ。
つまり、作者は広げた風呂敷を違法にたたむことでしか話を終わらせることができないということなの?
途中までは勢いがあって、スケールが大きくて好きなんだけど、顛末がねえ…。
なんて思って読んでいたら、最後のどんでん返し。
これは…最終巻って言えるの?
最終巻なのに続きが気になるところで終わるって、うまいなあ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月30日
- 読了日 : 2019年3月30日
- 本棚登録日 : 2019年3月30日
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