若くしてハリウッドで成功したヒラリーは、幼い頃アル中の両親から受けた仕打ちのせいで他人に心を開くことができない。
親しい人を作らないように用心して生きてきたヒラリーの家に、侵入者があった。
たった一度取材であっただけのその男は、ヒラリーを強姦してから殺そうとするが、ピストルを手にしたヒラリーは何とか暴漢を撃退することに成功する。
ここまで66ページ。第一章。
警察を呼んだヒラリーのもとに二人の刑事が来る。
ひとりはヒラリーに対して攻撃的に、もう一人は同情的にふるまうが、現場検証が終わると警察は引き上げてしまう。
ヒラリーは重たい衣装ダンスを動かしてバリケードを作って、ひとりその家で夜を過ごす。
そして侵入者は再びヒラリーを狙う。
第二章ここまで。158ページ。
再びヒラリーを襲った侵入者は彼女に返り討ちにされ命を落とす。
第三章途中の184ページ。
この本395ページまであるんです。
そして上巻。
184ページで犯人が死んで、あと何ページあるの?
どうやって物語は着地するの?
ホラーは苦手ですが、先が気になってしょうがありませんでした。
ヒラリーに同情的な刑事も心に鬱屈を抱えています。
そして侵入者にも、何やら心に傷を負っているらしいことが仄めかされ、そのことがヒラリーに対する執着になっているようです。
ヒラリーが侵入者について証言したことが、事実ではないと刑事から糾弾されます。
読者は事実であることを知っていますが、事実ではないとされた理由が…私に一つの仮説を抱かせました。
最終ページの衝撃的な記述もそれを補完するのですが、それにしてもあとまるまる下巻が残っています。
ということはこれからも二転三転するのでしょうか。
真実は一体何なんだ!
気になって気になって、ネタバレを読んでしまいそうです。(いや、我慢だ、我慢)
- 感想投稿日 : 2021年1月28日
- 読了日 : 2021年1月28日
- 本棚登録日 : 2021年1月28日
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