星の子 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2019年12月6日発売)
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本棚登録 : 1040
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幼少期に体が弱かった主人公ちひろのために、両親は知り合いに勧められた水を試し、徐々に宗教にハマっていく。

自分が宗教2世になってしまった場合、どうすればいいのか。子供の頃から違和感を持ち、すぐ親元を離れるか。良し悪しが分からず、ただ親に従うか。

この物語ではハッキリとは宗教の負の部分には触れられていない。家族は風邪ひとつ引かずに健康体になり、家族仲も見た感じ良好。

しかし、引っ越しするたびに小さくなる家、食事にも困っている様子であった。それは、仕事がうまくいっていないのか、それとも多額の献金をしているのか。

今村夏子さん特有のハッキリしない終わり方にも、どのように自分で捉えるのか考えるのが面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月31日
読了日 : 2022年8月30日
本棚登録日 : 2022年8月30日

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