名文どろぼう (文春新書 745)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年3月18日発売)
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本棚登録 : 640
感想 : 87

私にとって名文って何だろう、どんなものだろう。
本書において、くすっと笑えたり、なるほどと思う文はあったけれど、おお…名文と思う感じは受けなかった。
一方で、日本語って美しいと言ったらありきたりな言い方だけど、濁点があるかないかで、意味が変わる、 おもしろいものだなと感じた。
電報は結婚式で披露されるもの程度で、今はメールや電話、コミュニケーションアプリで連絡が取れてしまうから、文章の勘違いは減ったかもしれない。おもしろみが減ってしまったのかもしれない。
いろんな文章も、その人のフィルターを通せば、共通点が出てきて、分類ができて、考察ができて、深みが出る。違った一面が見える。本の発想としてはおもしろい1冊と思われました。
だった1文でも人を惹きつけられる、キャッチコピーほどではなくても、そんな文章が生み出せたら素敵。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月11日
読了日 : 2020年9月10日
本棚登録日 : 2020年8月10日

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