現実社会でも最近起きているような、無差別で猟奇的な殺人を題材にした作品。タイトルの通り、犯罪を含めた極端なアクションを取るまでに少しずつネガティブな感情が積み重なっていく場面の描写が続き、読んでいる際の気分は重いが、結果として起こる出来事の説得力は増している。。ネガティブな感情につながる背景として現代社会の抱える様々な問題を描いているが、あまりにも多くのテーマを盛り込み過ぎて物語としてのまとまりを欠いている感はある。読後に残る混沌を伝えたかったとすれば成功かもしれないが。
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- 感想投稿日 : 2018年3月18日
- 本棚登録日 : 2009年2月12日
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