どこが透明に近いブルーだ?てほど、腐った色と匂いに溢れた小説。
村上龍は一時期ハマって読んでたけどデビュー作は読んでなくて、でもそのまま村上龍だった。
しかしこんなにも醜悪な世界を描いた挙句、最後に限りなく透明に近いブルーを見せる文章は凄い。
10代後半〜20代頭に村上龍にハマって読み漁ってて、若さ故このサブカル的な世界に惹かれる欲求もそうだけど、目の前でグロテスクな光景が繰り広げられてるにも関わらず、なんか一歩引いて自分のいる世界と切り離して目の前のことを描写する主人公が、なんとなく世の中冷めた目で見てた当時の自分と共通するとは言わないまでも、自分と繋がる極地を見せられたようで、多くの若者にリンクしたのかなとも思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月4日
- 読了日 : 2022年2月4日
- 本棚登録日 : 2022年2月4日
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