密室殺人ゲームシリーズ3作目。
axeが出題の1問目。東京で被害者が撲殺された時、axeは名古屋で違反切符を切られていた…しかも現場は密室だったのだ。
完璧なアリバイ。なのだが、このシリーズならではの半分意味のないアリバイに苦笑。アリバイトリック、殺人トリックと検討がされていると、突如訪れる(いや、明らかに初めから示唆されているが)意表をついた展開に唖然。さらにアンフェアすぎる伏線からのバカトリックに脱力。
頭狂人が出題の2問目。どう考えてもバカトリックw
ただし、頭狂人が提示した手段には、本格ミステリファンの心を揺さぶる講義が含まれている。古典の名作を読みふけ、まだ見ぬ傑作を求めるミステリファンには、必読である。
そして最終出題である。ネタバレを避けるため、深くは語れないのだが、2作を踏まえた上での壮大な伏線に脱帽。作者が憂うネット社会の闇はさらに混沌とする。
ここまで読んできたこのシリーズファンはどういった感情をいだくだろうか?私は騙されてホクホク。大満足の狂気でしたw
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2017年3月14日
- 読了日 : 2017年3月14日
- 本棚登録日 : 2017年3月14日
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