今の私に一番刺さった本。
前職でのモヤモヤのうちのひとつがクリアになった。
『集団での意志決定』
前職では、じぶんの意見(少数意見)を次第にだせなくなっていった。
「決断したがりな人に、前進する決断の気持ちよさを味あわせておけばいい」と、諦め続けた。
なにを誰にいっても、どう伝えても、現状が変えられず悪化をたどるばかり。そして自由に発言する権利もどんどん奪われていく職場(言語統制)
社長のお気に入りの人以外の意見は、無意味で評価されなくなっていった。そのようなふるまいが推奨されないと、誰も意見を言わなくなる。
澱がたまる。
人もやめる。
気づかぬうちに、いつの間にか巨大化したモヤモヤの塊にとらわれて、身動きとれなくなっていった。
この本の意図やコンセプトとは、少しずれるけれど、じぶんで言語化できてなかった部分が解明できて、すごくすっきり。読み途中なので、読み進めます。
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読後、気になった箇所のメモ
◆コンパッション・ファティーグ compassion fatigue
共感疲労。人をケアする仕事では、共感的、同情的に相手にかかわることで疲労し、バーンアウトすることが多い(看護婦、カスタマーサポート、苦情受付)
アサーティブでいられず、「申し訳ありません」と言わなくてはならない。心の中に汚れがたまっていく。そうならない為に、「仕事の中であったことを話せる場所と相手を用意する」ことが大事。仲間同士で話し合える場が大切になってくる。
◆組織の秩序といえば、「マネジメント」
組織のチェンジ・変革といえば、「リーダーシップ」
人は自らのモチベーションを自己調整し、落ち込んだときにも自分を鼓舞する人間である必要あり。
組織の中で、自分の言いたいことをきちんと相手に伝えることも大事。相手に伝えることで、自分の周りの人に影響を与えていく。他の方が目的に向かって頑張れるように方向づけ、動機づけるのがリーダーシップ。
それは実際経験するか、よきリーダーの薫陶によって鍛えられる(座学だけでは厳しい)
何をするにしても、コミュニケーション比重大きい。
◆人間である限り、人権として『言いたいことを言いたいひとにきちんと伝える権利がある」
ただ上の言うことを聞くだけではなく、自由闊達な雰囲気の中で個人の権利が尊重されなければならない
◆認知の問題。ものの見方が違っていることは間違っていることではない。アサーションでは、自分は違うということがお互いにはっきり言い合える関係。お互いの違いを理解しあえる関係を重視。
◆日本語では、アサーションは主張、断言、言い張るという訳語に。本来の意味とは異なる。
日本文化が関係している、のだろう。文化が違うと意味が異なる。
自分も相手ま大切にする自己表現。が著者の考える意味。
自分を引っ込めて言いたいことを伝えないと、だんだん言いたいことがわからなくなる。そのときどきの自分を確認しておかないと、そのうち自分のことがわからなくなる。相手の話をきいて、『わかったわかった』ではなく、『私はこんなふうにわかった』と伝えるのが大事。
◆怒りは、人間が生きるうえで一番大切な感情。怒りは怒りとして表現する必要がある。怒ってますと、いえば通じる。
- 感想投稿日 : 2021年10月21日
- 読了日 : 2021年10月23日
- 本棚登録日 : 2021年10月21日
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