緋色のヴェネツィア: 聖マルコ殺人事件 (朝日文庫 し 10-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (1993年6月1日発売)
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感想 : 48
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ミステリーのような副題ですが、どちらかというと史実を踏まえた歴史物語。
16世紀のヴェネツィア国が、急激に拡大しているトルコやスペインに翻弄されていく姿が描かれています。
独立国だったヴェネツィアは貿易の国で、海軍は持つものの情報と国交力で生き延びている。
以前読んだ琉球王国を彷彿とし、独特の文化を保持し続ける国のあり方に興味深く読みました。
旅行前に知識を深めることができて良かったです。ただの観光地だと思って旅したら、勿体ない。
そして数年前住む予定だったトルコの歴史もまた、面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年6月6日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年6月6日

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