妖精画談 カラー版 (岩波新書 新赤版 455)

著者 :
  • 岩波書店 (1996年7月22日発売)
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本棚登録 : 125
感想 : 20
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普通に妖精の紹介の本としてもとして読んでも面白いし、いちいち水木御大の感想や日本の妖怪との比較がかいてあるのも楽しい。そしてやっぱり一般想像されてるような妖精と一味違う、御大の妖精の絵をみていただきたい。惜しいのは見開きになってるから絵が割れてしまったりしているところか。
連れ合いが水木しげるの「絵」をマジマジ見たことが初めてだったらしく「え??これひとつひとつ書いてるの??」と驚いていた。いや、この時期にはもう有名だからひょっとしたらアシさんかもしれないが、元々こうして書いてきた人だ。CGはもちろん、トーンなんかつかってないのにこの美しさ。
昨今ゲームなどの普及もあり、だいぶ妖怪や妖精がイラストとして書かれているが、水木しげるはキャラクターだけでなく背景、風景も含めて書く。その木々花々暗闇泉などが含めてきっと妖精なのだ。そしてそれらの怪しく美しいことよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月13日
読了日 : 2012年3月13日
本棚登録日 : 2012年3月13日

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