その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2018年2月15日発売)
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本棚登録 : 4297
感想 : 292
5

「〜である可能性」を論破していく爽快感。
最高のロジックエンターテイメント、ここにあり!

新興宗教の村で起きた、血なまぐさい事件で起こった「奇跡」が「奇跡」であることを論証していく物語。
これがただ論証していくだけでなく、「〜である可能性」を仮説として論証を崩そうとする人の対立しながら進行していくのでハラハラドキドキ感も楽しめます。
面白いポイントの1つに、主要な登場人物に中国の人が出てくるので、中国単語が飛び出してきます。
中華の雰囲気が好きなので、お気に入りポイントです。

6章からなっていて、だいたい各章「仮説編」と「論証編」の形で構成。
「仮説」でも納得してしまうところを、「論証」で見事に論破されてしまう爽快感!
読む手が止まらなくなるかも。
ご注意を。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月10日
読了日 : 2024年3月10日
本棚登録日 : 2024年3月10日

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