哲学 (幻冬舎よしもと文庫 2-1)

  • 幻冬舎 (2009年3月15日発売)
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本棚登録 : 438
感想 : 38
4

『化け物』、『天才』
お互いがお互いをそう呼ぶ。

本の中で出てくる松本さんの説明で、お笑い芸人は2種類いる、と。
それは、大雑把か繊細か。
浜田さん、さんまさんは大雑把。分かる。
逆に松本さんや紳助さんは繊細。それも超がつくほど。
ダウンタウンは超大雑把と超繊細のコンビだから最高なのだ。
極端に振り切った2人にもかかわらず、幼馴染であるから互いの言わんとしてることが手に取るようにわかる。
そして努力を重ねることにより、漫才の質をあげ、あげきったら才能が開花して天下をとった。と同時に紳助竜介は解散。
紳助さんは松本さんを見た時点で悟っていた。

そんな時代の節目を2人の話で切り取った本だった。
彼らなりの僕らにはない感性を言葉にしている。何と言うか、彼らの血とかDNAが言葉に流れてる感じがした。
それはお笑い芸人という、特殊な言葉を扱う彼らであり、最前線をサバイブし続けたからこその言葉と感じられた。

違う世界だと感じられるも、その片鱗を感じられる本だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月14日
読了日 : 2024年1月14日
本棚登録日 : 2024年1月14日

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