アレント入門 (ちくま新書1229)

著者 :
  • 筑摩書房 (2017年1月5日発売)
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本棚登録 : 226
感想 : 21
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ブログ更新:『アレント入門』中山元
http://earthcooler.ti-da.net/e9403572.html
本書は思想家の「入門もの」であるが、ハンナ・アーレントがドイツを離れて亡命するきっかけに切り口をしぼっている。アーレントが亡命したのはナチスの迫害を逃れるためであったことはいうまでもないが、「出来事」としてより注目すべき点がある。それは、それまで信頼していた友人たちがナチスのイデオロギーに幻想を抱いたことに衝撃を受けたことにある。ドイツの良心的な善良な市民が、なぜユダヤ人の迫害に目をつぶり、ナチスの道徳規範を受け入れたのか、という。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思想
感想投稿日 : 2017年3月11日
読了日 : 2017年8月14日
本棚登録日 : 2017年2月4日

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