地頭が良いがいじめられっ子気質の男の子と、ディスレクシアという、文字を文字として認識できないけど物語がとにかく好きなヤンキーがタッグを組んで、物語を作っていくお話。
そんな設定だけで本好きにはたまらない話になるが、本の一文が引用されているだけでなく、その物語、ひいては主語や述語に対しての考察が素晴らしい。
コンビ作家として華々しくデビューをするが、少しずつ翳りを帯びていくさまも美しい。
最後は悲しく、切なく、しかし爽やかな読後感が待っている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月14日
- 読了日 : 2022年6月10日
- 本棚登録日 : 2022年6月10日
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