狛仁さん
クライブ カッスラー Clive Cussler
新潮社 (2005年05月)
2008年1月読了。 今回も、ダーク・ピットとアル・ジョルディーノが存分の活躍を見せてくれたが、ピットはついに結婚してしまう!今後の第一線での活動はもうこれで終わりになるのか?
2008年1月読了。 主人公ダーク・ピットが相棒のアル・ジョルディーノとともに、巨大企業の陰謀と闘う海洋冒険小説だ。 おまけに本編では、ダークの息子ダーク・ジュニアと娘サマーまで加るという豪華メンバーで、何度も死と直面しながら生還するストーリーは、ハ...
内山 節
講談社 (2007年11月16日)
2008年1月読了。 このやけに長ったらしい題名にだまされて買う人が多いだろう。 筆者によると、日本人がキツネにだまされなくなったのは、1965年からだという。 いったいこの年になにがあったのか? 社会が変わったのか、人間が変わったのか? なんと最後は...
33代木村庄之助
文藝春秋 (2007年11月16日)
2008年1月読了。 「巨人・大鵬・卵焼き」というが、少年時代は「巨人・若乃花・卵焼き」のファンだった。 若乃花は、もちろん先代のほうで、貴乃花の「お兄ちゃん」ではない。 あの頃と比べると、現在は外国人力士の時代である。 しかし、横綱の白鵬は入門...
小林 紀晴
新潮社 (2004年03月)
現在、文庫のシリーズで3冊出版されている。私が読んだのは、単行本で出た1冊目で、すでに絶版になってしまった。 1991年の夏、23歳で新聞社のカメラマンの職を辞めた著者は、バッグの中に大量のフィルムをつめてアジアへと一人旅立つ。 そして、そこで出会った...
D. クロンビー 西田 佳子
講談社 (2007年07月14日)
デボラ・クロンビーの「警視シリーズ」第9作目。
デボラ・クロンビー 西田 佳子
講談社 (2005年09月15日)
デボラ・クロンビーの「警視シリーズ」第8作目。
三崎 亜記
集英社 (2006年12月15日)
となり町と協定を結んで始まった戦争。役所が中心になり、専門の業者が選ばれ、なにげない日常世界の裏側で進行していく非日常。いや、非日常であるはずの戦争までも、気づかぬうちに日常化されてしまっているのが現代という時代なのだ。 文庫化されて付け足された...
伊坂 幸太郎
講談社 (2005年10月20日)
不思議な能力を持った安藤兄弟が、不穏な時代の流れと戦う・・・ような話。 第1部が「魔王」、第2部が「呼吸」で、それぞれ安藤兄、安藤弟が主人公になっている。 小説の結論は・・・ない! 面白かったけど、どこか消化不良だ。
新潮社 (2006年06月)
泉水(いずみ)と春(はる)の兄弟。英語で言えば、どちらもspring。しかし春の出生はある男の母親へのレイプによるものだった・・・。春の復讐劇が始まる。しかし、罪を罪と認めないような形でうやむやになる結末が、後味の悪さを残すな〜。
大沢 在昌
集英社 (1990年07月20日)
軽いノリの小説。主人公がなんたって「キッスのシローこと木須志郎なんだから。読むのも軽いノリで楽しめる。
麒麟・田村裕
ワニブックス (2007年08月31日)
舞台は我が家のすぐ近所。まきふん公園もすぐそこである。こんなドラマがあったとは・・・。たむちん、よく頑張ったね。
ダイ・シージエ Dai Sijie
早川書房 (2007年05月)
1954年生まれの在仏中国人作家ダイ・シージエの長編第二作目『フロイトの弟子と旅する長椅子』。この作品は前作『バルザックと小さな中国のお針子』と同様フランス語で書かれ、2003年に出版されたものを、これも前作同様新島進氏が翻訳されたものである。中国の話を...
恩田 陸
文藝春秋 (2007年05月)
舞台は奈良。すべて行ったことのある場所なので、イメージがふくらむか、と思ったが、それほどでもない。登場人物も、複雑なようで、今ひとつ同調できない。主人公である静の存在が希薄である。結末もはっとさせられるほどでもなかった・・・等々、恩田作品にしては、完...
新潮社 (2002年11月)
普通の人が気づかないことを「見る」「感じる」ことのできる人々。傷つきやすいが、しかし弱くはない。 逆に、人を傷つけまいとする人々の思惑が絡まり、事件の真相が最後まで見えてこなかった。 そういうことだったのか、と納得したものの、後味はそれほどすっき...
角川書店 (2004年01月)
27人+1匹が登場する、ドタバタパニックコメディ。すべての行動が東京駅に収束していく様子が、まさに「ドミノ」である。もちろん無理があるが、その無理もコメディとして受け入れさせてしまう強引さが面白い。 解説が、今は亡き米原万里さんというのも、印象的で...
田中 貴子
朝日新聞社 (2007年03月16日)
「図説百鬼夜行絵巻をよむ」と同一の著者である。 高校の教科書で、だれもが一度は読んだ経験のある文章を取り上げて、定説に疑問を投げかけ、「わかったつもり」を粉砕する! 次に、検定教科書には絶対に収録されないテーマの作品を紹介して、古典文学の新たな...
畠中 恵
「しゃばけ」って何? 題名を見て、まず疑問がわいた。 表紙には「化け物」の絵が描かれているし…。 中を開くと、ページの真ん中に説明がある。 娑婆気(しゃばけ) 俗世間における、名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心。 さて、どんな怪...
新潮社 (2001年01月)
著者の、「伝説のデビュー作」だとか…。 7年前に、NHKでテレビドラマになっていたことも知らなかった。 しかし、ここにはすでに恩田陸のファンタジーワールドがほぼ完成していると言える。 地方の高校で、十数年にわたって受け継がれている奇妙なゲーム。 ...
高村 薫
講談社 (1999年02月08日)
これは文句なしに面白かった。 殺し屋であり、ダンサーであり、実業家でもある、美しい歌声と美貌の持ち主の中国人李歐。 そしてもう一人の主人公が、李歐と同じ年の青年吉田一彰。 大学生だった一彰は、6歳のときに母と駆け落ちした男を捜すうちに、裏社会と...
川端 康成
新潮社 (1967年11月)
この作品は、先の「世界最高の日本文学」に紹介されていたので読んでみた。 川端康成は勤める学校の卒業生。 だから読まなくっちゃ、と思ったのはウソで、川端作品の「ヘンタイ性」に興味を持ったのだ。 主人公の老人の名前は「江口」、つまり「エロ」である。...
許 光俊
光文社 (2005年10月14日)
副題が「こんなにすごい小説があった」。 期待して読んだが、これほど見事に期待を裏切ってくれた本も少ないだろう。 明治から昭和にいたる11人の作家の小説を紹介していて、名作として世に知られている作品もあったが、問題は著者の選択の基準である。 男女の...
芥川 龍之介
新潮社 (2005年10月)
同じ小説でも、何度も読んでいると違った視点が見えてくることがある。 芥川龍之介の『羅生門』もその一つだ。 「境界」という視点でこの小説を眺めると、とても興味深いことに気がついた。 次に箇条書き的に、その「境界」について述べてみよう。 ?「羅生門」...
たくき よしみつ
バナナブックス (2006年09月13日)
朝日新聞の読書欄で発見。たくきよしみつ氏の「狛犬かがみ」。 面白そうなので、amazon で購入した。 ついでに「狛犬紀行」という本もいっしょに申し込んだが、これは大ハズレ。以前にも amazon で書名を見てまとめ買いしたが、半分はハズレだった。学習していな...
梁 石日
講談社 (2006年09月08日)
旧ソ連からアメリカへ亡命した老ロシアマフィアからゼムに電話が入る。 「9月11日は絶対外出しないように…」 そして、あの同時多発テロが勃発する。 「9・11」を軸に繰り広げられるいくつもの重層した事件。 さまざまな陰謀と予期せぬ出来事が、物語の先行きを...
小沢 昭 一
朝日新聞社 (2005年10月13日)
小沢昭一といえば、昔、車のラジオでよく聴いた「小沢昭一の小沢昭一的こころ」を思い出します。 その話芸の達人ぶりは、この本の中でも十二分に楽しむことができました。 「変哲」というヘンテコなようなピッタリのような俳号をもつ小沢氏は、「東京やなぎ句会...
林 望
日本放送出版協会 (2006年03月)
筆者が「英國小説集」と呼んでいる短編小説集です。すべてイギリスの地方が舞台になっています。 最初に手にしたときは、筆者の翻訳なのかと思いましたが、すべて創作です。 長い話の一シーンのようなものもありますが、数ページで完結します。 短編は話の落とし...
平岩 弓枝
新潮社 (2000年11月)
平岩弓枝氏の小説を初めて読みました。 文庫本の表紙はあまり好きではありませんが、「ヴェトナム」という文字にひかれて手に取りました。 舞台照明家の主人公、大友健が、ヴェトナム人の母を持つデザイナーのヒロ・聖子と、同じくヴェトナム人の祖母を持ち、ホ...
夏目 漱石
講談社 (1978年08月08日)
大正3年(1914)、学習院での講演の記録。 時に漱石47歳、世を去る2年前のことである。 講演内容は大きく前後半に分かれる。 前半は、教職の場を転々とし、英国に留学して初めて文芸に対する自己の立脚点を得るという話。 すなわち、それまでの他人本位から...
ヴィクトル・ユーゴー 豊島 与志雄
岩波書店 (1982年06月16日)
ユーゴーのまだ若いときの作品。 当初は、世間の反響を考えて、無名の者の作として発表されたという。 罪を犯した一人の男に死刑の判決が下される。 ビセートルの監獄で鉄鎖につながれる身となった男は、インキと紙とペンを与えられ、自らの精神的苦悶を記し始...
中村 明一
新潮社 (2006年05月24日)
「密息」・・・初めて聞く言葉です。 尺八の演奏をするときの呼吸法が、この「密息」です。 腰を落として骨盤を後ろに倒して、腹をやや張り出したままどこにも力を入れず、横隔膜だけを上下させて深く呼吸をする。 これが「密息」という呼吸法です。 かつて畳に座り...
徳田 秋声
講談社 (2006年07月11日)
この小説を読んだ人は、そう多くはあるまい。 私も、近代文学の復刻版を手に入れていなかったら、多分一生読まなかったと思う。 「日本文学史」のテキストを見ると、明治から大正にかけての自然主義文学の中で、島崎藤村、田山花袋に続いて徳田秋声の名前が出て...
パトリシア コーンウェル 相原 真理子
講談社 (2005年12月20日)
いつもながら、ストーリーの展開にひきつけられる。 多重人格の強迫的殺人者が引き起こす連続事件。 最後の最後まで事件の真相も犯人の正体もわからない。 それが終末の章で一気に解き明かされる驚き。 馴染みになった登場人物・・・スカーペッタ、ベントン、マリ...
最終章で事件が解決する中で、スカーペッタとベントンの仲もやや好転する兆しが感じられたことが救いかもしれない。
アレックス・W. ビーラー Alex W. Bealer
あすなろ書房 (1998年02月)
アメリカに入植者が入ってくる1000年も前から、そこには原住民のインディアンが暮らしていました。 アメリカ東南部に位置する豊かな自然の地、ジョージア州に住むチェロキー・インディアンもその一つでした。 彼らは、侵入者である白人と戦いながらも、やがて白人...
海月 ルイ
文藝春秋 (2005年05月)
旧家に嫁いだものの子供に恵まれず、追い詰められて産院から新生児を奪おうとする女。 暴力的な夫と姑に娘を奪われ、養育権までなくしてしまった女。 望まぬ子供を出産しながら、その子に執着する女。 3人の母親の情念が交錯して物語を構成する。 3人の女の...
国松 俊英
ポプラ社 (2003年05月)
星野道夫自身が書いたいくつもの文章が、この本の中で一本の線上でつながり、さらに広がりをもって見えてくる。 特に、星野道夫の中学・高校、そして大学での生活については知らないことも多く、動物写真家星野道夫が誕生する道筋がよくわかった。 星野道夫は、夢...
新潮社 (1995年03月)
島田海運の御曹司として生まれながら、江口彰彦によってソヴィエトのスパイとして育て上げられた主人公島田浩二。 しかし彼の出生が、母親とロシア人宣教師との不義の結果であったことは、その深い緑色の瞳が証明していた。 39年間の人生のすべては、島田にとって...
小説『神の火』は、読み進めるうちに、どんどん重くなっていった。 それは高村薫の、わずかな妥協も許さないという作家姿勢のなせるわざが原因であろう。 襲撃計画の内容の緻密さと分刻みの襲撃の描写、原発自体に関する知識の豊富さには驚くべきものがある。 そ...
ダン・ブラウン 越前 敏弥
角川書店 (2006年04月04日)
ダン・ブラウンのデビュー作。 日本で紹介された4作のうち最新の翻訳だが、実は最も古く、1998年に発表された。 ダン・ブラウンといえば『ダ・ヴィンチ・コード』だが、他の3作もたいへん面白い。 書名の「パズル・パレス」は迷宮の意で、NSA(国家安全保障...
内容については、(上)で紹介。全体を読んで感じたことは、著者の他の作品と比べて、詰めが甘いという点である。予測されるプロットや無理な筋立てなど、後続の作品には及ばない。
リリー・フランキー
扶桑社 (2005年06月28日)
リリー・フランキーが、自身の母親との半生を綴った小説。 話の内容はもちろんだが、北九州の方言で語られる、その人情深い味わいが心地よかった。 ちょっと気弱で、周囲の影響を受けやすいボクが、やがて独り立ちしていく姿と、年老いてガンという病ををかかえる...
泉 鏡花
岩波書店 (1991年09月17日)
泉鏡花の「外科室」という短編小説を読んだ。 こんな「美しくはかなき愛」があるのかしら、と不思議な感動を受けた小説だ。 主人公の高峰は優秀な外科医である。 9年前、彼がまだ医学生だった頃、植物園ですれ違った高貴な女性がいた。 彼はその女性のことが忘...
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