ジャン・クリストフ 4 (岩波文庫 赤 555-4)

  • 岩波書店 (1986年9月16日発売)
3.93
  • (16)
  • (11)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 222
感想 : 12
5

遂に全4巻読み終わりました!
実に面白かったです。
今になってみると、宮廷楽士をしていた頃や、
オリヴィエと出会った頃が、自分の事の様に懐かしく感じます。

私も1つの人生にずっと寄り添い続けたような、
誰かの前世の記憶をそっくり貰ったような、
そんな感覚を覚えました。
それだけ、この4冊は豊かな瑞々しい本だったと思います。

やっぱり愛し合ったけれど結ばれない…
というのが一番美しい愛の形なのでしょうか。
クリストフがよく思い出すのはザビーネとグラチアで、
グラチア自身も愛し合っているからと云って結ばれるのが
必ずしも良い事とは限らないというような事を言っていますし。
愛し合ったけれど結ばれずにに死を迎えれば、
永遠にその思い出が穢れる事はありませんものね。

あ、そう云えばカバー裏に公式からのネタバレと云う
刺客が送り込まれていました。読まれる方は御注意下さい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学
感想投稿日 : 2013年5月29日
読了日 : 2013年5月28日
本棚登録日 : 2013年5月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする