遂に全4巻読み終わりました!
実に面白かったです。
今になってみると、宮廷楽士をしていた頃や、
オリヴィエと出会った頃が、自分の事の様に懐かしく感じます。
私も1つの人生にずっと寄り添い続けたような、
誰かの前世の記憶をそっくり貰ったような、
そんな感覚を覚えました。
それだけ、この4冊は豊かな瑞々しい本だったと思います。
やっぱり愛し合ったけれど結ばれない…
というのが一番美しい愛の形なのでしょうか。
クリストフがよく思い出すのはザビーネとグラチアで、
グラチア自身も愛し合っているからと云って結ばれるのが
必ずしも良い事とは限らないというような事を言っていますし。
愛し合ったけれど結ばれずにに死を迎えれば、
永遠にその思い出が穢れる事はありませんものね。
あ、そう云えばカバー裏に公式からのネタバレと云う
刺客が送り込まれていました。読まれる方は御注意下さい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2013年5月29日
- 読了日 : 2013年5月28日
- 本棚登録日 : 2013年5月28日
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