悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2000年4月6日発売)
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感想 : 41
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「金田一耕助」シリーズの『悪魔の百唇譜』を読みました。

最近「ホームズ」シリーズを立て続けに読んで、ミステリーを読むことに嵌っちゃってますねぇ。

半世紀前の東京が舞台なのですが、、、
それでも一世紀前のロンドンと比べると、舞台の背景が想像しやすいので読みやすかったですね。
勿論、頭の中で描いている場面の「金田一耕助」役は「古谷一行」です。

さてさて、物語の方ですが、、、

蒸し暑い6月、深夜の東京成城の高級住宅街。
不審駐車の外車、その後部トランクから発見されたのは、胸をひと突きに殺された美女の死体。
添えられた"ハートのクィーン"のカードは何かの符号か?
やがて似た手口の男の刺殺死体が発見される。不倫と嫉妬の果ての惨劇、それとも…。

という相変わらず怖ろしそうな始まりでしたね。

最後は、容疑者が二転三転して、意外な人が犯人でしたねぇ。

「金田一耕助」の推理力が、ちょっと情けなくて、、、
女中の推理に驚いたり、ブツの隠し場所は知り合いの中国人の推理に任せたりと、少し残念でしたが… まっ、「金田一耕助」が人間らしく描かれているといえば、そうなのかなと、無理やり納得。

被害者宅の女中「古川ナツ子」が「ホームズ」シリーズの愛読者という設定で、「ホームズ」が引き合いに出されるところはご愛嬌か。
思わずニンマリする場面でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(国内)
感想投稿日 : 2024年1月4日
読了日 : 2008年1月10日
本棚登録日 : 2022年3月11日

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