アメリカの作家「オースン・スコット・カード」の長篇SF作品『エンダーのゲーム〈上〉〈下〉(原題:Ender's Game)』を読みました。
ここのところ、SF作品が続いています。
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〈上〉
2014年、正月第二弾全国ロードショー
地球は恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。
容赦なく人々を殺戮し、地球人の呼びかけにまったく答えようとしない昆虫型異星人バガー。
その第三次攻撃に備え、優秀な艦隊指揮官を育成すべく、バトル・スクールは設立された。
そこで、コンピュータ・ゲームから無重力訓練エリアでの模擬戦闘まで、あらゆる訓練で最高の成績をおさめた天才少年「エンダー」の成長を描いた、ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞作!
〈下〉
三年にわたる苛酷な訓練で、つねに戦績表のトップを守り続けてきた「エンダー」は、バトル・スクールはじまって以来の最年少で竜隊の指揮官となった。
だが、集合した隊員をみて愕然とした。
ラーンチイ・グループから直行してきた戦闘未経験者がほとんどで、数少ない古参兵も「エンダー」より年下の者ばかりだったのだ!
厳しい戦いの訓練をくぐり抜け、やがて人類の運命を握る存在へと成長していく「エンダー」の活躍を描いた傑作。
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1977年(昭和52年)に短篇版が発表された後、1985年(昭和60年)に長篇化されて出版されたエンダーシリーズ (Ender Wiggins Saga) の第1作… 1985年(昭和60年)にネビュラ賞、1986年(昭和61年)にヒューゴー賞を受賞した作品で、2013年(平成25年)には「ギャヴィン・フッド監督」により映画化されているらしいです。
■1 サード
■2 ピーター
■3 グラッフ
■4 発進
■5 ゲーム
■6 巨人の飲み物
■7 火蜥蜴(サラマンダー)
■8 鼠(ラット)
■9 ロックとデモステネス
■10 ドラゴン
■11 来た、見た、勝った(ヴェニ・ヴィディ・ヴィチ)
■12 ボンソー
■13 ヴァレンタイン
■14 エンダーの師
■15 死者の代弁者
■解説 堺三保
時は未来… 人類は、異星人バガーの二度にわたる太陽系への侵攻を退けた、、、
そして三度目の侵略に備えるため、地球の衛星軌道上にバトル・スクールと呼ばれる施設を設置し、「戦いを終わらせるもの」を養成することに決定した… その頃、地球では人口抑制政策により、一家族で2子までしか子供をもうけられなくなっていたが、長男「ピーター」と長女「ヴァレンタイン」の優秀さから、「ウィッギン家」には特別に3人目の出産が許された。
その3人目こそ、運命の子「アンドルー(エンダー)・ウィッギン」だった… 天才的な才能を見込まれ、司令官の最有力候補としてわずか6歳でバトル・スクールに編入させられた「エンダー」は、世界中から集められた優秀な子供たちの中でも桁違いの成績を残し、成長していく、、、
時を同じくして、「ピーター」と「ヴァレンタイン」もネットを利用して、地球上で勢力を広げていた……。
天才少年「エンダー」の成長を描いた物語… 徐々に難易度の上がるゲーム形式の訓練(コンピュータ・ゲームから無重力訓練エリアでの模擬戦闘)を経て指揮官となり、その後も過酷な訓練が続くが、その訓練が実は、、、
少年にゲームの達人に仕立て上げ、ゲームをやっていると思わせて実際には… 大人に利用されてしまったんですねー
バーチャルな空間での戦闘や、インターネット上での情報発信による世論誘導等、この時代に予見できていたのは凄い先見の明だと思いますね… そして、異生物とのファーストコンタクトものとしても興味深かったです、、、
終盤、「エンダー」がバガーの気持ちにシンクロしていく様が印象的でした… 意外と面白かったです。
- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2022年1月31日
- 本棚登録日 : 2022年3月11日
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