まんがで学ぶ開発教育 世界と地球の困った現実

制作 : 日本国際飢餓対策機構  JIFH= 
  • 明石書店 (2003年10月10日発売)
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感想 : 13
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世界の食料はみんな平等に分ければ、十分に足りる。だけど、人口が少ない先進国の人々が、人口の多い発展途上国の食料までも食べており、発展途上国の人々に食料が回らない。
日本企業は、海底を荒らすからと日本では禁止されているトロール船をインドネシアで使い、危険だからと日本で禁止されている農薬を、フィリピンでバナナを育てるために使う。エビは目を潰すと沢山卵を産むようになるから、目を潰す。現地の人が死にものぐるいで働いたとしても、ぎりぎりご飯を食べられるくらいの賃金しかもらえない、自分たちの作ったものを食べることも出来ない。そんな現実が表に出ていないだけで、実際には存在している。
アフリカは、1960年代以前は伝統的な農業のやり方で、家族が食べる分だけ作り、飢えている人はいなかった。ところが、貧しい国に目をつけた先進国が、先進国のための作物をつくるように勧め、支援したことで、現地の人が食べるための食料を作ることが出来なくなってしまった。
熱帯林は生き物を支えているが、医薬品や輸出のために多く伐採されている。輸出された丸太の半分以上が日本向け。

自分たちさえよければいいという考えが、日本人として恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。消費者は購入することで、意思表示が出来ると思います。私も加害者になってしまわないように、こういう情報を集めて、購入するものを選択していかなければならないと思いました。物を購入する時に、値段だけで物を見てはいけないと実感しました。
子供向けの本でとても分かりやすく書かれています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月15日
読了日 : 2021年4月15日
本棚登録日 : 2021年4月15日

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