組織デザインというと、どのような部門を設置して、部門間のレポートラインをどのように引くかといった、組織内のヒエラルキー構造の設計をイメージしていたが、本書では組織の特徴整理から始まり、組織の基本類型や効果的に機能させる方法等、組織デザインの本質について解説がされており、気づきが多かった。
曰く、組織は「分業」でなされた仕事を一つに纏め上げて「調整」していくためのものなので、「分業」と「調整」が特徴となる。分業には事業軸/機能軸の2つがあり、調整手段としては、標準化とヒエラルキーがある。中でも、事前の想定が難しい事象に対する調整手段として、ヒエラルキーが効果的とのこと。
組織デザインの全体像を把握できていれば、分業態勢や標準化度合いでヒエラルキー強度を調整する等、より納得感の高い説明も可能で、仕事でも役立ちそうな気がした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
仕事・ビジネス
- 感想投稿日 : 2022年5月8日
- 読了日 : 2022年5月8日
- 本棚登録日 : 2022年5月8日
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