首都感染 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年11月15日発売)
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本棚登録 : 1382
感想 : 140
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まるでノンフィクションのようなシミュレーション小説。相変わらず、高嶋哲夫の作品は迫真性に満ちている。

W杯開催に沸く中国で強毒性のインフルエンザ・ウイルスが猛威を奮う。W杯終了まで事実をひた隠しにしようとする中国。インフルエンザの猛威は日本にも及ぶ。そんな中、元WHOの医師・瀬戸崎優司が政府に招聘されるのだが…

ここ数年、特に自然の猛威を身近に感じる。巨大地震、津波、台風、竜巻…近い将来、この作品に描かれているような新たなウイルスのパンデミックが起きても不思議は無い。そんな恐怖を身近に感じた秀作。

ウイルスに立ち向かう多くの日本人に東日本大震災後に見せた日本人の良心に満ちた行動を思い出した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2013年11月20日
読了日 : 2013年11月20日
本棚登録日 : 2013年11月18日

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