読後に奇妙な気持ちになるミステリー短編集。5編を収録。ファンタジーのような短編もあり、ミステリーというジャンルを超えた短編集と言った方が良いかも知れない。
特に表題作の『私たちが星座を盗んだ理由』が良かった。20年前の切ない秘密が明かされると同時に衝撃を覚える秀作である。
最初の『恋煩い』も、こういう仕掛けだったのかと驚いた面白い作品だった。
『嘘つき紳士』も、主人公の嘘という罪の陰で、相手の女性を思いやる気持ちが描かれ、ほっこりするのだが…これも衝撃的な作品だった。
他に『妖精の学校』、『終の童話』といったファンタジックな作品が収録されている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2014年5月13日
- 読了日 : 2014年5月13日
- 本棚登録日 : 2014年5月13日
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