だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人 (集英社文庫)

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  • 集英社 (2019年9月20日発売)
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水谷竹秀『だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人』集英社文庫。

バンコクの日本企業のコールセンターで働く日本人たちの様々な事情を描いたノンフィクション。これは社会の暗部の一面であろうが、これからの日本はどうなるのかと不安になるような内容だった。

日本では非正規労働が常態化し、将来への希望が見えぬままに低賃金で働く若者やニートや引きこもりといった社会から半ばドロップアウトした若者が年々増加している。まるで正社員を否定するかのような労働者派遣法という悪法がこうした状況に拍車をかけているようにも思う。

日本を離れ、海外に居場所を求める若者たちが辿り着いた先は3万バーツという低賃金で雇用されるバンコクのコールセンターであり、その多くは様々な問題を抱えている。借金苦、タイの女性に騙された男、風俗にハマった女、LGBT……

本体価格650円
★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2019年9月26日
読了日 : 2019年9月26日
本棚登録日 : 2019年9月25日

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