もうひとつの核なき世界 (小学館文庫 つ 10-1)

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  • 小学館 (2014年8月5日発売)
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感想 : 7
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世界に於ける核の事態に迫るルポルタージュ。

我々日本人はアメリカの二度の原子力爆弾攻撃で地獄を味わい、さらにはアメリカ主導の原子力発電推進の結果、東日本大震災で福島第一原発事故という生き地獄の真っ只中に放り出された。

悪い核が原爆なら、良い核が原発であり、互いが表裏一体の双子の関係にあるという事実、湾岸戦争でアメリカが使用した劣化ウラン弾による被曝被害の事実、被曝国でありながら世界に原発を輸出し続ける日本…人類が技術的に核を完全にコントロール出来ていない中で、結果だけに執着し続けた結果が、今の事態を招いているように思う。

アメリカが隠蔽する劣化ウラン弾による被曝、日本が隠蔽し、後出しで公表する福島第一原発事故による放射能汚染の実態…どちらも同じであり、まるで麻薬使用者のように抜け出せない地獄は続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2014年8月12日
読了日 : 2014年8月12日
本棚登録日 : 2014年8月11日

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