シリーズ最終巻。やはり、この最終巻に主人公・一柳美結の活躍の場が用意されていた。Cが警察と手を組み、全世界の敵・田中晃次と対決する。そして、最大の謎が…
シリーズ全巻を通して読むと、如何に綿密に構成された壮大な物語なのかが分かる。登場人物の抱える過去、秘密が少しづつ明らかになるにつれ、物語の中の世界が広がるという面白い構成である。登場人物の誰が悪で、誰が正義なのかも混沌としており、読み進むと読者の予想は大きく裏切られる。これだけのボリュームの書き下ろしシリーズとなると、巻を重ねる度につまらなくなる作品が多いのだが、この作品は面白さが増すという稀有な例だろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2014年8月6日
- 読了日 : 2014年8月6日
- 本棚登録日 : 2014年8月5日
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