あしたの君へ (文春文庫 ゆ 13-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年11月7日発売)
3.66
  • (95)
  • (257)
  • (240)
  • (20)
  • (9)
本棚登録 : 2311
感想 : 203
4

柚月裕子『あしたの君へ』文春文庫。

家庭裁判所調査官補の望月大地を主人公にした連作短編集。5話を収録。望月大地が少年事件、家事事件と様々な事案と直向きに向き合い、家裁調査官を目指し成長していく。

柚月裕子が新しい分野に挑んだ意欲作だと思うのだが、主人公の望月大地が軟弱すぎるがために、少し消化不良という感じが否めない。

様々な事案の背後にある複雑な家族の問題。単なる事案として処理する訳には行かず、背後にある複雑な家族の問題を丹念に解きほぐす必要があるようだ。窃盗を犯した少女、ストーカー事件を犯した高校生、離婚調停に挑む妻、離婚に際し、親権を争う夫婦とその争いに巻き込まれる息子……

本体価格640円
★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2019年11月19日
読了日 : 2019年11月19日
本棚登録日 : 2019年11月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする