小野一光『全告白 後妻業の女 筧千佐子の正体』幻冬舎アウトロー文庫。
老齢の男性11人と交際、結婚を繰り返し、男性たちを殺害、数億円の遺産を手にしたとされる筧千佐子の闇を暴くノンフィクションという触れ込みだが、全く何も見えなかった。筧千佐子と23度も面会したと自慢気に記述しているが、その甲斐も無いようだ。
この著者のノンフィクションは何作か読んでいるが、いずれも結局のところ何を言いたいのか解らぬつまらない作品ばかりだった。その割りにはキャッチーなタイトルの興味ひかれる事件をテーマにするので、ついつい手を出し、痛い目にあっている。
事件が発覚した当時、テレビのニュース番組で筧千佐子がインタビューを受けているのを見たが、普通のおばさんという感じでとても殺人犯とは見えなかった。しかし、その普通のおばさんの仮面の下には恐ろしい悪女の顔が隠れていたのだろう。
本体価格730円
★★
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2021年12月10日
- 読了日 : 2021年12月10日
- 本棚登録日 : 2021年12月9日
みんなの感想をみる