ふたたびの園瀬 軍鶏侍 (祥伝社文庫 の 5-6)

著者 :
  • 祥伝社 (2014年4月11日発売)
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本棚登録 : 49
感想 : 6
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軍鶏侍シリーズ第五弾。あまり時代小説を読むことのない自分だが、このシリーズだけは毎回、楽しみに読んでいる。軍鶏侍と呼ばれる剣豪・岩倉源太夫を主人公にした連作短編集である。

今回は『新しい風』『ふたたびの園瀬』『黄金丸』の三編を収録。

『新しい風』と表題作の『ふたたびの園瀬』は、若者の成長を描いた清々しい作品である。『新しい風』では、岩倉道場の権助が亀吉という弟子をとる。『ふたたびの園瀬』では、岩倉道場の若き師範代・東野二次郎が江戸で出会った園という女性と…

『黄金丸』は、軍鶏を巡る話なのだが、久しぶりに岩倉源太夫の剣豪振りが堪能出来る。

喜怒哀楽が散りばめられ、まるで諭すような文体で綴られた時代小説。次作が楽しみである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2014年4月23日
読了日 : 2014年4月23日
本棚登録日 : 2014年4月22日

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