軍鶏侍シリーズ第五弾。あまり時代小説を読むことのない自分だが、このシリーズだけは毎回、楽しみに読んでいる。軍鶏侍と呼ばれる剣豪・岩倉源太夫を主人公にした連作短編集である。
今回は『新しい風』『ふたたびの園瀬』『黄金丸』の三編を収録。
『新しい風』と表題作の『ふたたびの園瀬』は、若者の成長を描いた清々しい作品である。『新しい風』では、岩倉道場の権助が亀吉という弟子をとる。『ふたたびの園瀬』では、岩倉道場の若き師範代・東野二次郎が江戸で出会った園という女性と…
『黄金丸』は、軍鶏を巡る話なのだが、久しぶりに岩倉源太夫の剣豪振りが堪能出来る。
喜怒哀楽が散りばめられ、まるで諭すような文体で綴られた時代小説。次作が楽しみである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2014年4月23日
- 読了日 : 2014年4月23日
- 本棚登録日 : 2014年4月22日
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