伊藤正一『定本 黒部の山賊』ヤマケイ文庫。
小泉武夫のエッセイか椎名誠の『あやしい探険隊シリーズ』のような雰囲気を持った面白くも、山の魅力が伝わる秀作。これが昭和30年代に出版された作品とはとても思えない。
北アルプスの奥地の黒部源流で長らく山小屋を経営した伊藤正一が、終戦直後に『山賊』と呼ばれた 遠山富士弥、遠山林平、鬼窪善一郎、倉繁勝太郎らとの山での奇妙な生活と交流を描き、山の魅力を伝える。
“定本”ということで、本編に『人物グラフィティ』、『黒部源流グラフィティ』を加え、再構成し、文庫化。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2019年2月17日
- 読了日 : 2019年2月17日
- 本棚登録日 : 2019年2月16日
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