もう10年も前の作品なんだ。
これが流行った当時は観ていなかった。
当時20代の私が観たらきっと、鬼上司の無理難題に食らいついてやってのけた時の上司の表情、冴えない女性がどんどん美しくなり(と言ってもアンハサウェイなのでどんな服を着ていても美しいんだけど)、最後には自分の目標に向かって歩き出す姿に爽快感を感じただろうな。
でもこの映画の魅力はそれだけじゃないと思う。
全く知らないジャンルの事を下らないと否定することは簡単。
だけどファッションの世界を知ることは彼女にとって新鮮で楽しかったんだと思う。
外見も美しくなり、仕事をこなせるようになった彼女の表情はとても自信に満ちていた。
そうした上で改めて自分の本来やりたかったことの価値を見つめ直せたんじゃないかな。
また鬼上司のミランダも仕事での厳しい態度とは別の、家庭の事情に苦悩している姿も描かれている。
彼女が愛する双子はまさに彼女の鬼上司なのかもしれない。
双子はきっと母親に振り向いてほしくてハリーポッターの未発売の作品が見たいなど無理難題を言ったり、アシスタントにイタズラしたりしているんだと思う。
そういう意味ではミランダは母としては有能では無かったんだろう。
再婚と離婚を繰り返し、完璧ではないからこそミランダもまた魅力的なんだ。
とはいえ絶対にこんな上司嫌だけどね(^^;;
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年3月4日
- 読了日 : 2018年3月4日
- 本棚登録日 : 2018年3月4日
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