あるおとなの人にささげたというこの本には、
「そのおとなの人は、むかし、いちどは子どもだったのだから・・
中略・・しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。」
ということばがそえられている・・
訳本だからか、もともとなのか、作者の空想が素晴らしすぎて、
ことばのやりとりが理解できないところもありますが、
ところどころに素敵なことばが、ちりばめられていて・・
「そうだよ、家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目にみえないのさ」
「たいせつなことはね、目にみえないんだよ・・」
「花だっておんなじだよ。もし、きみが、どこかの星にある花が好きだったら、夜、空をみあげるたのしさったらないよ。どの星も、みんな、花でいっぱいだからねえ」
この調子で、水のことも、音楽をきくようだったね・・・と・・
訳者あとがきにある・・「いつまでも子供ごころを失わずにいるおとなこそ、ほんとうのおとなであることを、子供にもおとなにも知らそうとしたところにあるのでしょう・・」
たくさんのことばがありますが、「子供ごころのあどけなさを失わずにいる人は、それだけ物事を見る眼にこだわりがないはずです。」
が、相変わらず、ガツンと・・!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本_児童書
- 感想投稿日 : 2011年10月17日
- 読了日 : 2011年10月17日
- 本棚登録日 : 2011年10月6日
みんなの感想をみる