さすがの一作。
正義を標榜する街のボランティア青年団のリーダーの少年と、離れながらもよりそう幼なじみの少年。
家庭内暴力に目覚めた息子を引き取る、ルポライター。そこに救いの手をさしのべる、精神科の女医。
ルポライターの混乱に乗じてライターに成り上がる、ライターの相棒。
散りばめられたエピソードと現在が噛みあわさって、最後に勢い良くほとばしる本作品は、
処女作とは思われない程の分厚さと重さに満ちている。
最後のエピソードに、作者の青いやさしさが滲むのも、好ましい。
秀作。
読書状況:読み終わった
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至高の一冊。骨太の名作。
- 感想投稿日 : 2009年8月22日
- 読了日 : 2009年8月22日
- 本棚登録日 : 2009年8月22日
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