ふたりのノア (光文社文庫 あ 44-2)

著者 :
  • 光文社 (2009年3月12日発売)
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感想 : 2
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うーん。

つまんなくはない。
作者の説明には、サントリーミステリー大賞を2年連続で受賞、とかあるし。

でもなんだろう、文章が好みじゃない。
心理学者が主人公でその周り(妻とその元夫)も高名な心理学者、という設定の割には、
文章がものすごくフツウ。
学者がこんな文章でいいの?

トラウマの云々、ってとこは少し鋭くて、おや?と期待したんだけど、
すぐにその部分がひっこんでまた、平易な文章に逆戻り。
心理学のバイブルのような著書がベースという紹介をあえてするなら、
その引用が国語の教科書ばりなのは、これでいいのかと不安になった。

多重人格障害という症例も通常のそういった本に比べるとものすごくふんわりしていて、
全体に説得力がない感じ。

うーーん。

薄っぺらい感がいなめず、読み終わってものすごく消化不良に。
時間返せ!とまでいわないけれど、まぁ、100円以上の価値はないような気がします。
ごめんなさい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: つまんなくはないけど、軽い‥
感想投稿日 : 2011年11月19日
読了日 : 2011年11月19日
本棚登録日 : 2011年11月19日

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