サカキバラ事件を彷彿とさせる出だしながら、その類似性や猟奇性の追求はない。
出てくる心理カウンセラーが2名いるのだが、片方の必然性が見えず、なぜに2名にしたのかわからず。
ちりばめられた登場人物の心象描写がほとんどないためまったく誰にも感情移入できず。
犯人役に途中恋人ができるのだが、恋人役も精神的に病んでおり、え、そのつながりでつき合うの?で?
なんて思っているうちに唐突にやってくるエンディング。
そこに恋愛ごっこをもってきた理由も見えず。
ということで、事件は起きるし人も殺されるし当然犯人もいて、さばかれる・・というか犯行が露呈するのだが、
表面だけをするするなでて、本が終わる感じ。
・・・うーん、この人は、短篇の方がよいね。
読書状況:読み終わった
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人には勧めないかなぁ。
- 感想投稿日 : 2009年5月29日
- 読了日 : 2009年5月29日
- 本棚登録日 : 2009年5月29日
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