ルメートル、万歳!
この人の3部作関連でまだ、がっかりした記憶がない。翻訳の順番ではなからネタバレされてしまった私にとってのプチトラウマ作品、悲しみのイレーヌ以外は。
138ページからの大変換がめちゃくちゃすごい。それまでの妄想展開が一気に悪意に彩られて、正直それまで主人公に抱いてた気持ちに謝っちゃう。ごめん。でもそれもきっと、ルメートルの術中にはまったってことなんだろうなあ。
それで?それで?と、ページをめくって、文字通り誰も信じられない展開に。
ギリギリまで翻弄されて、最後にはえっ、というほど突き放した冷たいエンディング。ほんと?どっかに救済ないの?え、ないのかそうか。…これは…まあ仕方ない。けどまあなんとも、やるせない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
偏愛的作家
- 感想投稿日 : 2022年2月27日
- 読了日 : 2022年2月27日
- 本棚登録日 : 2022年2月27日
みんなの感想をみる