『香港警察東京分室』ってジャッキーチェンを思わせるタイトルで思わずふふふ。と笑ってしまう。
月村作品はいつも知的好奇心を満たしてくれる。現在進行形の世界情勢をストーリーに絡ませた作品が多いので、いつも世界に目を向けさせてくれる。でもそれだけじゃなく、物語りの世界も存分に楽しませてくれる。もぉぉぉー大好き♡
『香港警察東京分室』は警視庁内で新設された部署。
正式には『警視庁組織犯罪対策部国際犯罪対策課特殊共助係』(←ナガーイ!)
まわりからは『分室』と呼ばれる。
チームは香港警察から5人日本警察から5人
各階級がカウンターパートになっている。
この10人のバラバラの思想、行動、腹の探り合いと駆け引きと心理戦…いやいや同じチームなのにっ!さらにこの駆け引きと心理戦は同じ警視庁の中でも中国政府やギャング相手にも繰り広げられてハラハラドキドキが止まらない。
日本に潜伏している、多数の死者を出した香港デモの先導者とされるキャサリン•ユーの捜査を進める中で、このチーム1人1人の心に秘める思い、警察官としての矜持が見えてくる…。それがとっても良いんです。最後はもう泣いちゃった(;_;)
チーム10人、それぞれののキャラが個性的で、仲間同士のやりとりの場面でなんど笑ったか。
激しいガンアクション、手に汗握る心理戦、心震えるストーリー…、そこに笑いまで入ってくるんだから、もう大大満足です。
ふぅーっと満足のため息で読み終わった後、
ふと、月村さんは、一つの作品を書く為にどれほどエネルギーを費やされているんだろう…と思った。自分も作品からのエネルギーを全身で感じながら、その世界を味わいつくしたい。
今は星4.5、シリーズ化が決定したら星5です(^^)もっと続きを読みたい!
- 感想投稿日 : 2023年8月17日
- 読了日 : 2023年8月16日
- 本棚登録日 : 2023年8月16日
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