恋愛選書きっかけで。
久しぶりの江國香織さん。
前は直木賞受賞作の「号泣する準備はできていた」を読んで、ちょっと苦手かな…と思っていたが、
今作は文章がとても美しく、表現が独特で、するする読めた。けどストーリー性がないので、私の好みには合わなかったかも…。
恋愛選書きっかけで江國香織さんはあと2作品購入していて、そちらはストーリー性がある作品なので楽しく読めたらいいな。
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ウエハースの椅子は、私にとって幸福のイメージそのものだ。目の前にあるのにーーーそして、椅子のくせにーーー、決して腰をおろせない。
淋しさは、突然ぽっかりと口をあける。私はそのたびに足元をすくわれて、まんまとそれにのみこまれてしまう。
愛されても愛されても足りないから。愛されれば愛されるだけ足りなくなるから。きりがないから
感情を言葉にしたというよりも、言葉が感情をつくるみたいだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月24日
- 読了日 : 2024年2月24日
- 本棚登録日 : 2024年2月21日
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