Audible読了
突き抜けるような知性的な面白さ。これまで未来系SFは割と避けてきたので、『火の鳥』『攻殻機動隊』『ガンダム』みたいな比べ方になるが、そのノリで言ったら『ドラえもん』に最も近いのではないか。
(草薙素子とか含めた)人間と、ロボット。そのちょうど中間に位置するウォークアローン。人間が生殖能力を失って、ウォーカロンが大量生産されるようになると、いや、まさにその寸前の世界が来るとしたら、こういうアレルギー反応が起こるんだなーというすごい納得感がある。肌感覚でリアリティーを感じさせる世界観が完成している。
ドラえもんは大量生産ロボットだ。かといって、簡単に捨てたり壊したりする気にはなれない。
ただ、世の中がドラえもんだらけになるかっていうと、やはりそれは違う気がする。
この近未来のような世界を、カチカチの理系脳である主人公のフィルターを通して見る。徹底的なまでに感情とか感性とかを拒絶する。それが、この上なく痛快。このシリーズはクセになる。
(感想キリ番100⭐︎もっとがんばるぞー)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年6月7日
- 読了日 : 2023年6月6日
- 本棚登録日 : 2023年6月6日
みんなの感想をみる