寂聴般若心経: 生きるとは (中公文庫 せ 1-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (1991年10月1日発売)
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感想 : 22
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お釈迦様も私と同じ人間で、たくさんえらいことをしてきたのに、食中毒で苦しんで死んだ・・・。このことは衝撃的だった。
これが人生だと寂聴はいう。いいことをしたから、いい死に方をするなんて、そういうもんじゃない。身を持って、人生とはこういうものだと教えってくださった、と。すごく納得した。
観音様はその時に応じた姿で我々を助けてくれることを知った。ということは、藤井先生は観音様だったんだなあと思った。先生だけではなく、夫も父母も、兄弟も、看護師さんも友人も、観音様が姿をかえて私を助けてくれているのだろうか。
そして、お釈迦様がお亡くなりになるときに弟子に言った言葉がとても印象深く、教訓として心に残った。
信じるは自分と法。そのために自分を磨くようにおっしゃったのだ。周りに惑わされることなく、信じられる自分になる。そのために信仰が自分の助けになるのだ。
何度も読み返したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年12月31日
読了日 : 2013年11月30日
本棚登録日 : 2013年11月30日

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