先に映画版を見ていたのでこのシーン映画であったなと思い出しながら読みました。
主人公レントンとその仲間たちとのヘロイン、アルコール、ケンカ、セックスといった日常が描かれていますが、実はイギリスのとくにスコットランドとイングランドの地元意識からくる張り合いが見どころだと思います。とくにサッカーの試合での白熱ぶりは圧巻です、テレビだったらほとんど放送禁止用語でピー音が多すぎて何一つ会話が伝わらないであろうレベルです。
時代が時代なのでそういうもんなのですが、レントンの友人であるべグビーによる男尊女卑的な発言がすさまじいです。
そんな中でレントンや仲間たちはみなそれぞれの道を進んで自分の未来へ向かってると感じ始めていて、べグビー、スパッド、シックボーイなど様々な登場人物の視点でのパートもあり彼らのそれぞれの進み方、いつまでもこのままじゃいけないと前に進もうと時には自分を甘やかしながら奮闘するレントンの成長を見るような物語に感じました。
序盤で「スパッドがヘロインにはまるのは意外だ、どっちかというとLSDにはまる性格をしてる」とあって、映画でスパッド役をしていたユエン・ブレムナーが、同じくアーヴィン・ウェルシュ原作の映画アシッド・ハウスでLSDにはまってる役を演じていたのを思い出してなんだか嬉しくなりました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月23日
- 読了日 : 2020年8月23日
- 本棚登録日 : 2020年8月23日
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