沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年12月26日発売)
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10年くらい前に買ってずっと読めていなかった。自分の今後を考えている中で、ふと目に留まり読み始めた。主人公が労組で社長と戦っていた年齢が今の自分と同じくらいだと思うと、すごいなと思ってしまう。海外僻地をたらい回しされながらも自分の芯を曲げずに生きていく強さと苦労を感じる。会長の真摯さに感動したが、それでも清廉さだけだと生き残れない世の中のつらさ。
日航の墜落事故は今でも話題になるし、日本人の記憶に刷り込まれているが、悲惨さや現場の状況だったりは全く知らなかった。かなり生々しく描写されている。
悪知恵を働かせ暗躍する上席者たちを見ていると、倫理観欠如はやばいが、ある意味思考停止せず生きていると言う点は見習うところがある。政治家、マスコミ、とことん根回しをして、不可能を可能にする、白を黒にするためあの手この手を使う強さは見習うところかなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2020年10月23日
読了日 : 2020年10月23日
本棚登録日 : 2020年10月18日

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