キャリー (新潮文庫)

  • 新潮社 (1985年1月29日発売)
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本棚登録 : 1357
感想 : 129

お母さんの癖が強すぎて、もう全ての元凶はこいつなんじゃないかっておもうぐらい酷かった。
キャリーに本当に幸せになってほしいって願っても学校のカーストや家庭環境の影響はすさまじいなとしみじみ感じた。
現代でのインタビューと過去に起こったことを同時進行で描かれていて珍しい書き方だなぁっとおもった。女性の生理に対する血の考え方、また宗教的な「女性」というものに根強いものを感じた所が
ふた昔前ほどの宗教的な部分の女性に対しての価値観、魔女狩りのようなものを連想させた。
実際に信仰が強ければ強いほど過激なものになることは、知っていたので人を救う為生きやすくする為の宗教もここまでくれば何のためなのか。という疑問も感じる。
キャリーを一般的な家庭で育て普通の愛情というものを感じながら生きていければ学校を破壊し街を壊滅させ母親から刺され道端で息を引き取ることもやなったんだろうなとおもった。
スースネルという重要な人物のストレスを最期の行で生理の血としてしたたらせ血をマイナスの何かとして体内から出させることで自らの正気を保つというところも、女性と血の関係を深く結びつけるものにしたのかなとおもった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月13日
読了日 : 2020年7月13日
本棚登録日 : 2020年6月8日

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