わたしの身体はままならない: 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義

  • 河出書房新社 (2020年8月21日発売)
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感想 : 28
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計15名の当事者が語る形式。障がい者の親だったり同性愛者、難病、薬物中毒者などどの話も短いのに濃くてあっという間に読み終わってしまった。

有名な石田さんも最近youtubeで知ったharuさんも文章が上手で人となりが伝わってくる優しさがあった。他の方もみんなユニークだったりしてすごく良い。

特に同性愛の「パーフェクト」は赤裸々に語っていてインパクトがあった。ここまで素直に心情を語ってくれると清々しく生々しくとてもリアルに感じる。

「砂袋を浮き袋に」小説のよう。性同一性障害であり発達障害で解離性同一性障害のharuさん。動画で見た時の印象と同じく文面からも穏やかで繊細な印象を受けた。

対談のコーナーでは相模原事件についても語っていて盛りだくさんの内容。

冒頭の言葉にでてくる「そっちの世界はどうなってるの?」に答えてくれる本だった。

障害というのはこの社会が求める人物像から外れた時決められるものだから。というワードは印象深くその通りだと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月25日
読了日 : 2023年4月25日
本棚登録日 : 2022年12月15日

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